費用の目安

 

本づくりをお考えの場合に最も気になるのは費用ではないでしょうか?

 

 多くの場合、事前には正確に費用を知ることができず、出版直前になって「えっ! そんなにかかるの!?」と戸惑われる方も少なくないようです。

 知活舎では、事前に高い精度で費用を予測できるように費用算定基準を以下のように明確化しています。

 

 知活舎を利用してあなたの本をアマゾンから出版する場合に必要となる総費用は、

  総費用=編集制作費+冊子購入費

 と二つの費目に分かれます。以下にそれぞれの費目内容と算定方法を説明します。

 

1.編集制作費

 これは著者に代わって知活舎が編集制作を行う代行費用です。知活舎ではその費用を下式のようにA、B、Cの三項目で算定します。

 

 編集制作費=A+B×C

 

A=基本料金:口座開設やその他、頁数に依らず固定的にかかる費用全体をカバーします。

・表紙(表+裏+背)の制作費用もここに含まれます。

・著者校正結果による修正費用も初回分についてはここに含まれます。

 (2回目以降の校正結果の反映には該当ページ毎にC円が加算されます)

・著者提供のイラスト・写真・図表を単純なトリミング処理等で頁内に埋め込む費用も含まれます(写真の明るさ・コントラスト調整、色調補正、画角補正や図表を本の頁内に効率よく埋め込むための再作成等が必要な場合には追加費用が発生しますので別途見積もりします)。

・通常は A=35,000円 です。

・著者と編集者のPCを接続し共同作業を行う特別な場合には A=50,000円 となります

 

B=完成時総頁数:表紙をめくった後の頁から奥付(書名・著者名・発行者名等の一覧記載)の印刷頁まで、途中の白紙部分も含めた総頁数です。

 

C=頁比例単価:完成時の1頁当たりの費用です。標準値は500円で、本のサイズ・入稿形式・編集難易度によって標準値に下記係数e,f,gを乗じることで決まります。

   

   C=500円×e×f×g 

 

 e:本のサイズ区分による係数

標準サイズ(新書判・A5判・B6判・四六判等)⇒ e=1

大判サイズ(A4判・B5判、レター判等)⇒ e=1.6

(但し大判サイズでも最大文字数800字/頁以内であれば e=1 す)

 

 f:入稿形式による係数

テキスト原稿(ワード・一太郎)⇒ =1

活字印刷原稿 ⇒ =1.6

手書き原稿 ⇒ =1.8

 

 g:編集難易度による係数

知活舎お任せ編集を選択した場合(*1) ⇒ g=1

原稿完成度が高く編集負荷が低い場合(*2) ⇒ g=0.9~0.4

知活舎による編集不要な場合(*3) ⇒ g=0.25

知活舎によるリライト(書き換え)を希望する場合(*4)⇒ g>1

 

*1 入稿された文字列(原稿)に対し知活舎規準に沿って誤字脱字修正、記号最適化、句読点最適化、送り仮名修正、必要箇所へのルビ付与、最適パラグラフ化、イラスト・写真・図表挿入、目次作成等を行い、本として最適となるように編集します。

*2 入稿原稿の推敲度が高く、誤字脱字等もほとんどなく、知活舎規準による編集負荷が軽い場合には、その程度に応じて割り引かれた頁比例単価が適用されます。原稿を見せていただいた上で係数を決定します。

*3 知活舎による編集は一切不要という方には、一行あたり文字数、フォントサイズ、一頁あたり行数を指定しますので、著者ご自身で頁表示イメージに沿った原稿データをMS Wordもしくは一太郎で作成提出していただきます。左右の余白調整等は知活舎にて行います。

*4 文章表現に問題ある場合には著者の主張が適切な文章表現となるようリライトします。著者承認が得られればリライト文を採用します。その場合の係数gは1より大きな数値になります。リライトを要する程度には下記の二区分があります。該当パラグラフ前後を読み込めば著者意図がくみ取れてリライト可能な場合にはg=2程度、読んでも著者の意図が不明な場合には電話で質疑応答を繰り返しリライトします。その場合にはg=3以上となります。gの値は原稿を見た上での決定になります。 

 

<編集制作費の試算例>

 

 例1: B6判サイズの120頁の本をワープロ入稿、知活舎編集無しでつくる場合 

基本費用A=35,000円、

完成時総頁数B=120

頁比例単価C=500円×e×g×f

 本のサイズは標準サイズなのでe=1

 入稿形式はワープロ入力なのでf=1

 文章編集不要なのでg=0.25

        ⇒ C=500円×1×1×0.25125

 

編集制作費35,000120×12550,000

 

 2: B6判サイズの120頁の本をワープロ入稿、完全編集付きでつくる場合

e=1、f=1、g=1であり、⇒ C=500円×1×1×1500

 

編集制作費35,000120×50097,500

 

 例3 同上で頁比例単価が20%引きにされた場合

e=1、f=1、g=0.8であり、⇒ C=500円×1×1×0.8=400

 

  編集制作費35,000120×400=83,00

 

2.冊子購入費

編集制作されたデータはアマゾンのシステムで手に取れる冊子として実現されます

 著者の原稿は、知活舎で編集制作されてデジタルの版下になります。その版下をアマゾンの印刷・製本システムに載せることで手に取れる冊子になりアマゾンで販売されます。そのため、編集制作作業が完了するとアマゾンに出版申請することになります。その申請をアマゾンに直接行う方法も最近可能になったのですが、パブファン(旧名ネクパブ)という日本の会社を通しておこなう従来からの方法で説明します。

 

冊子購入費の最少額

 アマゾンから出版しても著者にその本の購入義務が課されることはありません。しかしどのような本が完成したかは手に取って確認したいでしょうしすべきでしょう。ですから知活舎では、出版通知を受けた時点で著者宛に1冊、知活舎宛に1冊の完成本が配送されるようアマゾンに購入手配します。これが著者に負担していただく冊子購入費の最少額です。数千円のレベルです。

 

本の価格は著者が決めます

 本の価格(消費税付加前)は、本のサイズ・頁数・カラー印刷の有無等から決まる最低価格以上にすることを条件に、著者が設定することになっています。その設定価格(消費税付加前)から設定価格の40%+消費税が販売経費として差し引かれ、残りから印刷費+消費税が差し引かれ、最後に残る金額が著者受取額になります。

 ですから価格設定する上で大きく影響するのが印刷費になります。その印刷費は次のように決定されます。

 

 

・本文印刷にカラーが含まれない場合の印刷費

 ・標準サイズの本: [(本文頁数×2.5円)+206円]+消費税

 ・大判サイズの本: [(本文頁数×3.0円)+206円]+消費税

・本文印刷にカラーが含まれる場合の印刷費

 ・標準サイズの本: [(本文モノクロ頁数×2.5円)+(本文カラー頁数×6.9円)+206円]+消費税

 ・大判サイズの本: [(本文モノクロ頁数×3.0円)+(本文カラー頁数×6.9円)+206円]+消費税

 

 例としてB6判120頁の本(カラー頁無し)の印刷費を計算すると、120×2.5円+206円=506円、消費税込みでは557円になります。最低設定価格は恐らく1000円程度に指定されるでしょう。

  著者は売れる自信があるなら設定価格をそれ以上にして著者受取額を増やすのもよし、設定価格を最低にして少しでも多くの読者に読んでもらうことを狙うのもよし、どちらを採るかは著者の考え次第です。

 

追加冊子の購入法

 著者が追加の冊子を入手するには、①一般読者同様にアマゾンから表示価格(設定価格+消費税)で購入するか、②パブファンの著者優待販売を利用して購入するか、の二方法があります。

 ①に価格メリットはありませんが、献本先にメッセージを添えてアマゾンから直接送ってもらえる利点があります。また著者還元額がありますからその分値引きされたのと同等になります。

 ②を利用すれば、印刷費に若干上乗せされた価格で購入することができます。優待販売価格は次のように計算されます。

 

・本文印刷にカラー頁が含まれない場合

 ・標準サイズの本: [(本文頁数×2.5円)+250円]+消費税

 ・大判サイズの本: [(本文頁数×3.5円)+250円]+消費税

・本文印刷にカラー頁が含まれる場合

 ・標準サイズの本: [(本文モノクロ頁数×2.5円)+(本文カラー頁数×7.5円)+250円]+消費税

  ・大判サイズの本: [(本文モノクロ頁数×3.5円)+(本文カラー頁数×11円)+250円]+消費税

 

 ただし、②の場合の冊子はアマゾンで印刷製本されるわけではなく、パブファンの提携印刷所で印刷製本されるものでバーコードは違いますし、その他にも微妙な差が出ることは否めません。

 

アマゾンに直接出版申請したらどうなるか?

 白黒印刷かカラーか、頁数が少ないか多いかにより異なりますが、多くの場合印刷費が下がります。印刷費が下がれば販売価格を下げられます。より大きなメリットは、著者が印刷費のみで一般読者向けに販売される本と同一のものを購入できます。それの再販も可能です。

 そんなメリットがある反面、やはり基本的に米国の会社であるための面倒さは否めません。すべてコンピュータ処理を前提としていて個別の質問等に答える仕組みがいっさいありません。各種の説明文も米国流の書き方で分かりにくいです。また口座開設時には、米国歳入庁への免税手続きをする必要性もあり、全般的に慣れていない方には利用上のハードルが高いといえるでしょう。

 しかし、もしWindows 10か11のPCをお使いで知活舎担当者と適宜リモート共同作業をすることが可能な方にはご支援できます。そういう方はアマゾンに直接出版申請する方法を使いましょう。その場合、編集制作料金中の基本料金としてはA=50,000円が適用されます。